【店長コラム】創戯旅団 第107夜 シンガリルドルフ
※2025年05月02日21時52分

この脚力の強そうな呼称は、私がもし馬だったならば頂くであろう源氏名です。競走馬のエリートでは無く、戦国時代の戦で死に物狂いで敗走してそうですけどね。思えば私の人生など本当にそんな敗走しかしていなくないかと思うのです。そこから針に糸を通すが如く九死に一生を得て奇跡の復活を果たしてばかりな人生になってます。まあ、なんて粘り強いのでしょう。寧ろ、それしか取り柄の無い人生になっています。であるならば、今が私の真骨頂なのでしょう。デイトレーダーの方々は、今が買い時ですよ。今は底値を付いている私の人生のバイオリズムはまたしても少しは回復期へと向かうのは確定しているようなものです。まあ株として買うものはありませんけどね。トークンでも本当に売ってみますかね。と、阿呆な事を言ってますが、私はつくづく損な性格をしています。誰かが殿を務めなければならない事案があるならば率先して殿を務めてしまうこの性格を、自分でも恨めしく思っていますよ。その反面そのひりつく瞬間を楽しんでいる自分も居るのです。どうせ、これをやれるのは私だけだと言い聞かせている節すらあります。この四面楚歌からの脱出と復活を得意とする人生は嫌ですな！本当は楽ばかりしたいですな！少しはお金でわしの働きは報われんもんかな！と嘆きながらも、何とか逃げきってしまうのが私の人生です。今回も正にそれを地で行く世界観を皆さんと共有してますからね。心底私は基地外なのですわ。しかし、これをやりきってしまったならば、そこに加担したキャスト様とお客様は奇跡と人情の立ち回りと称えられる事でしょう。私はただの語り部ぐらいの役割で満足です。かろうじて窮地から逃げ切る戦略だけは責任を持って考案します。今回のコラムも脱線三昧になる予感しかしません。そんな寄り道回ですが、それでは本編をどうぞ。

なんで、こんなにも私は風俗店の立て直しばかりに加わっているのだろう？とほ自問自答する事があります。元々配属になったお店が不安定なお店だったり、新規店で微妙に立ち上がっていなかったり、様々に波風有りのお店への配属が多かった事を考えると配属的な運はあまり持って無いんでしょうね。じゃあ、それを恨んでいたり妬んでいたりするかと問われると、全くそれは無いのですよ。困った事に、そんな厳しい環境が当たり前になってしまったというか慣れっこになり、何かが麻痺してしまっているのでしょう。それは良い事なのか悪い事なのか、どっちだと問われると人によっては悪い事と答える方が多いと思います。実際には少しでも自分の状況を良く持って行くのが処世術なのかもしれませんしね。何を好き好んでサバイバルなお店ばかりで働いてるのか？と言われても仕方がない不利なお店ばかりを選んでしまっています。それでも、人を見捨てたり切り捨てたりは好きではありません。好き嫌いで物事を判断するのは危険ですが、それでも私は不利になった途端にケツを割って逃げる性格はしてないんですね。そんな場面に遭遇してしまうと、何故かいつも殿を務めてしまう流れになっているんですよね。今回のコラムではそこら辺の真実を念入りに探って行く事にしましょう。再生屋の異名は別に持っていませんが、最初から何故か再生の道を歩まされる奇妙な風俗人生なのです。

私が初めて風俗店で働いたのはピンサロでした。しかも、半分壊れかけているピンサロでした。私が入店して営業中の流れを覚えると、店長は新人の私に仕事を任せて外出してしまうのです。しかも毎日ですよ。しかし、仕事を覚えたての私はお店の営業を任されるのが嬉しくて必死に仕事をします。お客様の呼び込みからキャストさんの付け回しまでを一人で回さざる得ない環境に、何故か新人の私がほっぽり出された訳ですね。大体2ヶ月くらいですかね。そんな過酷な状況を回していたのは。本来は私の上にスタッフさんが居たんですよ。そのスタッフさんがよりにもよって、私が入って1週間で飛ぶ不運（幸運？）が重なったのです。初めて働いた風俗店でいきなりカオスな状況下にぶっこまれてしまったのです。あまりに胡散臭い話しで面白過ぎるので、今度別回でたっぷりとお話ししますね。いつも別回で話す約束をしても、いつ話してくれるんだろうぐらいに話題が封印されてしまいますよね。それは大体3ヶ月先までの書くネタが決まっていて予定組してあるからなのです。その次に語るネタとして、きっちり予定表には書き込んでありますのでお待ち下さい。忘れたりしませんからご心配無く。私はいきなりの放置プレイに合い、呼び込みから接客までを死に物狂いでやっていたのです。したらば、その月の売り上げが400万になりました。その次の月の売り上げも450万くらいは叩けたらしいのです。ところがそのピンサロは通常は300万くらいしか売っていないお店だったので、グループの幹部の中でなんであそこの売り上げが上がった？と話題が出たそうです。そして若い真面目なのが入ったらしいと私の話題になったそうです。しばらくして別のお店の店長に呼び出されて、お前はあのお店に居させるのは勿体無いから1回移動させるよ！と携帯電話の営業会社へ移動させられる事になったのです。この最初のピンサロには、私は僅か4ヶ月弱しか居なかったのですが、無意識の立て直し期間になっていた様です。立て直しと言っても所詮はど新人のやっている事ですからね。上乗せ出来たのは1ヶ月目で50～100万、2ヶ月目で100～150万。何故、プラスになったのかにも根拠はあります。新人さんで若いキャストさんが1人入店したので売り上げの上乗せが出来た分と、店長が不真面目に働いていた時間を私が真面目に働いて地道に売り上げ的に上乗せをしたのです。売り上げとは何かしらのアクションを追加する事で上乗せがあるので、普通は真面目に働くだけでも売り上げは確実に上がるのです。それなのに、女王様が真面目に仕事を覚えると、逆に仕事が減ってしまいます。SMクラブとは、異常な職業なのだと皆さんも覚えておきましょう。それがS女スパイラルなる世にも恐ろしい現象なのです。今の話しなんかは比較対象にするのには分かりやすい話しです。新人の男子スタッフである私が、歪んだ流れからではあるものの一生懸命頑張って働いただけで数字を稼げてしまったのですから、それはおかしな話しなんですよ。そんな訳ないでしょ！男が男の相手をするお店では無いのです。普通の風俗店は、従業員の真面目さだけでも売り上げに差が出るものなんですよ。まさか、最初の仕事が無意識にお店の立て直しになっているとは思いもよりませんでした。結果として、この私の仕事っぷりがその後の私の風俗人生の根幹を決めてしまう事になります。この時の私の仕事との向き合い方を師匠は見ていました。そして、私はほぼ立て直しのお店にしか配属されなかったのです。それは不幸な事だったとも言えますが、私の風俗人生の中での経験値も飛躍的に上げる事となります。今回のテーマともなっている殿を務めるか務めないかの判断を迫られると、普通の人は簡単に逃げ出すじゃないですか。それを私は、いやいけんじゃね！と立て直しのイメージから組み立てていく思考回路を研ぎ澄ます事が出来る様になっていたのですから、師匠には感謝しかありませんよ。

次に関わる風俗店もピンサロでした。新しく関わるピンサロと前のピンサロは同じ場所にありました。結局、前のピンサロは閉店したのです。あの当時、唯一の真面目なスタッフだった私を失ったのですから、また勢いを落として閉店の憂き目に合っていたのです。そして名前を変え、内装も新しく別店舗として開店する事になったのです。その新規スタッフとして私は参加する事になりました。師匠は私を店長として仕込むと言っていました。このお店では仕事の本質を師匠から徹底的に教え込まれたと思います。しかし、風俗店にはもう一つ裏本質なるマイナスへの道もあります。直ぐにマイナス方向へと足を引っ張ろうとする人間が、それこそひっきりなしに湧き上がってくるのです。その点もご理解頂いてから、今回の話しを聞いて頂けるとなるほどと思わされる事が多々あると思いますよ。この新店に私は都合4年携わっていました。その中で数回の浮き沈みを繰り返しながらも最終的には人気のお店になったと思います。バズってはいましたよ。厚木界隈ではね。しかし、神奈川県中に名を轟かすほどは大バズりはしなかったでしょう。例えば当時で云う平塚のジャンジャンでしたっけ？バンバンでしたっけ？ん？パチスロ台と記憶が混ざってるかな（笑）あの店は全国に名を轟かせましたよね。AV女優だかの光月沙耶？名前も字も違うかな？そんな人がいるだかでやたらと有名になりましたよね。あそこまで行けば全国的な超バズっている状態です。しかし、あくまでもウチは厚木界隈だけでバズっていただけの話しです。あの店が私と師匠の共同作業初号店でした。いきなり初タッグで成功でした。何度も何度もその中でクソみたいなキャストさんも栽培されてしまった事も忘れられない思い出ですね。こちらのピンサロ闇話しは別回でお話ししましょう。さて、このピンサロ新店果たして立て直し作業なのか？完全な新規店の立ち上げを成功させたのか？どちらだ？って判断になります。本質は立て直しですが、形式的には新店舗の立ち上げ成功になるのでしょう。正確には一度、立ち上げに失敗しながらも1回目にバズる経験をした後にまた少し沈み、しかし再びバズる事になりました。しかも1回目を凌ぐ過去最高の成績を残したのです。面子的には最初にバズった時のメンバーの方がルックスはかなり良かったと思いますよ。それでもそれを凌ぐ売り上げを2回目の成功では叩けていたのは何故でしょうか？不思議ですね。お店に信用が出来ていたのか？本当にプレイで初期メンバーより2回目にバズったメンバーのプレイの方が精度が高かったのか？いつの間にやら店長の私に信用か人気が付いてしまったのか？まさかね。それは流石に無い様な気もしています。もし、決めつけで俺はスゴいとか言ってたらただのナルシストでしょう。いくら何でもそこまでは自信過剰ではありません。仲間の頑張りがあったからこそ、私もついでに輝かせて貰っただけでしょう。私自身には大して才能なんてありませんよ。この2回目にバズったキャストさん達の頑張りのお陰で私は店長としての株を少しだけ上げたのだろうと思っていました。実際の評価なんて本当に自分では分かりませんからね。しかし、師匠が念願にしていたSMクラブの営業を、店名を変えずに15年間私は守り抜いてます。師匠的な見解は間違ってはいなかったんじゃないですか。私は番頭？番犬？仁王像？シーサー？ひたすらにお店を死守していますので、SMクラブに私を抜擢したのは正解だったのかとなります。全ては結果論でしか無いので、私が尻捲って逃げ出していないだけ配属に間違いはありませんでしたでしょうね。さらに当時の話しに戻します。系列のピンサロが改装してリニューアルオープンをしようとしていたんですね。しかし、このリニューアルオープンが半年オープン出来ない状況に陥っていました。その失敗でその時の店長は失脚する事になります。結局は、何故だか私がリニューアルオープンを担当させられる事になってしまいました。リニューアルオープンの立ち上げが遅れていたのは、新規のキャストさんを集められなかった事が原因でした。因みに私が店長をしているお店で、改装中の間はこのお店のキャストさんを預かって合同営業をしていました。【つづく】

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